「(消耗品など)を使い切った」といいたい場合、どのようにいえば良いですか?

一般的に、「使い切る」という意味を持つ句動詞「use up」または「finish up」の過去形を使用して表します。

従って、「Aさんは〇〇を使い切った」といいたい場合は、以下のように表します。

Aさん(主語)+ used up + 〇〇(使い切った消耗品/目的語)」

※「used up」は「finished up」と入れ替えることも可能です

Adam used up the dressing.

Adam finished up the dressing.

Adamは、そのドレッシングを使い切った。

また、上記の目的語「the dressing」を「used/finished」と「up」の間に入れることも可能です。

Adam used the dressing up.

Adam finished the dressing up.

尚、目的語が「the dressing」ではなく「it」などの代名詞の場合、その代名詞は「used/finished」と「up」の間に入れる必要があります。

Adam used it up. ◯

Adam finished it up. ◯

Adam used up it. X

Adam finished up it. X

最後に、「Adamは、そのドレッシングを2ヶ月で使い切った」のように「2ヶ月で」という情報を追加したい場合、副詞句「in 2 months」を節の後に置きます。

Adam used up the dressing in 2 months. / Adam used the dressing up in 2 months.

Adam finished up the dressing in 2 months. / Adam finished the dressing up in 2 months.

難易度:6/10
関連リンク:「〇〇はかさばる(場所を取る)」といいたい場合、どのようにいえばよいでしょうか?

「お互い」を意味する「each other」を所有格にする場合、「each other’s」と「each others’」のどちらが正しいですか?

「each」の後には単数形の名詞が続く為、「each other」は単数形の名詞句です。従って、所有格にする場合は、「’s」を続けて「each other’s」となります。

The two countries attacked each other’s warships. ◯

The two countries attacked each others’ warships. X

両国はお互いの戦艦を攻撃した。

難易度:5/10
関連リンク:「お互い」という意味を持つ「each other」ですが、前置詞は必要ですか?

関係副詞の前に「,(コンマ)」は必要ですか?

関係副詞の後に続く形容詞節制限用法非制限用法かによって「,」の必要有無が異なります。

関係副詞の後に続く形容詞節制限用法(修飾する先行詞を特定する)の場合、「,」は必要ありません。

The castle where we visited is now under restoration.

名詞「the castle」だけでは、「どの城」なのか特定することができず、形容詞節「we visited」が特定するのに必要な情報である為、「制限用法」になります。

The time when we went to Kyoto together remains a good memory for me.

「the time」だけでは、「どの時」なのか特定することができず、形容詞節「we went to Kyoto together」が特定するのに必要な情報である為、「制限用法」になります。

関係副詞の後に続く形容詞節非制限用法先行詞を特定しない)の場合、つまり、先行詞が一般名詞ではなく固有名詞や特定された名詞の場合、形容詞節非制限用法になり、「,」は必要になります。

Kumamoto Castle, where we visited, is now under restoration.

「the castle」の場合と違い、「Kumamoto Castle」のように「どの城」なのか特定されている為、形容詞節「we visited」が「どの城」なのか特定するのに必要な情報でない為、「非制限用法」になります。

Summer of 2010, when we went to Kyoto together, remains a good memory for me.

「the time」の場合と違い、「Summer of 2010」のように「どの時期」なのか特定されている為、形容詞節「we went to Kyoto together」が「どの時期」なのか特定するのに必要な情報でない為、「非制限用法」になります。

※形容詞節の後にも「,」が必要です。

因みに関係副詞には「where」、「when」、「why」があります。

難易度:8/10
関連リンク:「one of my friends who live in Osaka」と「one of my friends who lives in Osaka」はどちらが正しいですか?

「それは〜のようだ」といいたい場合、「it seems like…」と「it seems that…」とありますが、それらに違いはありますか?

はい、あります。

「it seems like…」の後に名詞(句)が続くことが可能ですが、「it seems that…」の場合はできません。

It seems like a hoax. 〇

It seems that a hoax. X

それはデマのようだ。

※この場合、「like」は前置詞になります

また、「it seems like…」と「it seems that…」両方の後にが続くことが可能であり、意味は異なりませんが、「it seems that」の方がよりフォーマルです。

It seems like a deal won’t be reached anytime soon.

It seems that a deal won’t be reached anytime soon. ※よりフォーマル

取引は近いうちに成立されないようだ。

※この場合、「like」と「that」はともに接続詞になります

参考:Cambridge Dictionary

難易度:7/10
関連リンク:「there seems to be」と「there seem to be」、どちらが正しいですか?

「no」の後には可算名詞と不可算名詞のどちらを続けることができますか?

「no」の後には可算名詞単数形/複数形)、不可算名詞、どちらも続けることが可能です。

①「no」の後に続く名詞が単数形可算名詞の場合、「not a(一つない)」という意味を持ちます。

He has no passport.

彼はパスポートを持っていない。

※パスポートは一般的に1人一冊しか持っていない為

②「no」の後に続く名詞が複数形可算名詞の場合、「not any(一つない、全然ない)」いう意味を持ちます。

He has no apps on his smartphone.

彼はスマホに全然アプリを持っていない。

※スマホに複数個持っていてもおかしくないアプリを全然(一個も)持っていない

尚、「no」の後に続く名詞が同じ可算名詞でも、単数形複数形かによって、意味が異なります。

There’s no problem with the data.

そのデータには問題がない。

There are no problems with the data.

そのデータには全然問題がない。

③「no」の後に続く名詞が不可算名詞の場合、数関係なく「ない」という意味を持ちます。

There’s no water in the well.

その井戸には水がない。

難易度:7/10
関連リンク:「none」は単数扱いですか?それとも複数扱いですか?

「He forgets to lock the door」と「He forgets locking the door」に意味の違いはありますか?

はい、あります。動詞の中には、続く動詞がto不定詞動名詞かによって意味が異なる場合があり、「forget」の場合は異なります。

①「He(主語)+ forgets(現在形)+ to不定詞(to + 動詞の原形)」の場合、

「彼は〜することを忘れる」という意味になります。

He (always) forgets to lock the door.

彼は(いつも)ドアの鍵をかけ忘れる。

②「He(主語)+ forgets(現在形)+ 動名詞」の場合、

「彼は〜したことを忘れる」という意味になります。

He (always) forgets locking the door.

彼は(いつも)ドアの鍵をかけたことを忘れる。

難易度:5/10
関連リンク:「I remembered to lock the door」と「I remembered locking the door」の意味に違いはありますか?

「overtime」と「over time」は、それぞれどのような意味を持っていますか?

①「overtime」は、一般的に「残業、時間外労働」や「(スポーツなどの)延長戦」という意味で使用される名詞です。

He has to work overtime today.

彼は今日、残業をしなければならない。

The game went into overtime.

その試合は延長戦に入った。

尚、「overtime」 は名詞だけではなく、「残業の〜、時間外労働の〜」や「(スポーツなどの)延長戦の〜」という意味を持つ形容詞として使用されることもあります。

He will get overtime pay. ※名詞「pay」を修飾する形容詞

彼は、残業手当をもらうだろう。

He has the most overtime goals in the league. ※名詞「goals」を修飾する形容詞

彼は、リーグの中で最も延長戦でのゴールを記録している。

②「over time」は、「時間と共に、時がたつにつれて」という意味を持つ副詞句です。

AI technology will improve over time.

AIの技術は時間と共に向上するだろう。

難易度:5/10
関連リンク:「every day」と「everyday」の違いは何ですか?

レストランなどで「同じものをもう一つ下さい」といいたい場合、「another one」と「the other one」、どちらを使用するのが正しいですか?

「another one」を使用するのが正しいです。「another one」は「これと同じものをもう一つ」という意味になりますが、「the other one」は「これとは別のもの」という意味になります。

①「another one」の場合:

Waiter: “Would you like another one?”

これと同じものをもう一ついかがですか?」

Customer: “Can I please get another one?”

これと同じものをもう一ついただけますか?」

※元々「another」は「an」と「other」で構成されている為、冠詞は必要ありません

②「the other one」の場合:

Waiter: “Would you like to try the other one?”

これとは別のものを試してみますか?」

Customer: “Can I please get the other one?”

これとは別のものをいただけますか?」

難易度:6/10
関連リンク:「each other」と「one another」の違いは何ですか?

空港で、「乗り継ぎ」の意味で使用される「layover」と「stopover」に違いはありますか?

一般的には区別せずに使用されていますが、航空業界内では以下のような区別があるようです。

因みに、「layover」と「stopover」以外にも「connection」や「transit」ということもあります。尚、この場合は「乗り継ぎ」の行為そのものを指しており、乗り継ぎ時間については考慮していません。
また、「接続便、乗り継ぎ便」のことは一般的に「connecting flight」といいます。

参考:USA Today、Tripsavvy.com

難易度:6/10
関連リンク:レストランでのチップは、どれくらいの金額を渡すのが適切ですか?