「anymore」と「any more」は入れ替えて使用することはできますか?

文の中での役割も意味も異なる為、入れ替えて使用することはできません。

①「anymore」は副詞であり、「もう〜でない」という意味を持ちます。尚、節の終わりに来ます。

The shoes aren’t on sale anymore.

その靴はもうセール品ではない。

②「any more」は限定詞であり、否定又は疑問文で使用され「これ以上の〇〇」という意味を持ちます。尚、後に名詞が続きます。

I don’t need any more shoes.

私はもうこれ以上の靴はいらない。

Do you want any more cookies?

もう少しクッキーは如何ですか?

以下は、両単語を一つの文に使用した例文になります。

I can’t buy any more shoes because I don’t have space in my closet anymore.

もうクローゼットの中にスペースがないので、これ以上の靴は買うことができない。

※「any more」は「量」に対して使用され、「anymore」は「時間」に対して使用されます。

カジュアルな会話などで「any more」の後に形容詞が続き「もうこれ以上は〜」という意味になります。

We can’t get any more busy.

私たちはもうこれ以上忙しくなることは無理だ。

難易度:8/10
関連リンク:「あと5分」といいたい場合、「5 more minutes」と「more 5 minutes」、どちらが正しいですか?

「私は家を出る前に」といいたい場合、「before I leave the house」と「before I will leave the house」のどちらが正しいですか?

「before I leave the house」が正しいです。時や条件を表す副詞節では、未来のことでも現在形で表します。

Before I leave the house, I will lock the door.

私は家を出る前に、戸締りをする予定である。

節の順番を逆にすることも可能です。

I will lock the door before I leave the house.

以下の図もご参照ください。

 

難易度:7/10
関連リンク:「before」は、前置詞、接続詞、副詞のどれにあたりますか?

「それは、Aさんのせいだ」といいたい場合、どのようにいえばよいでしょうか?

一般的に以下のように表します。

It’s A’sfault

It’s Adam’s fault.

それはAdamのせいだ。

尚、「〜が起こったのは、Aさんのせいだ」といいたい場合は、以下のように表します。

「It’s + A’sfaultthat

It’s Adam’s fault that the deal fell through.

その取引が失敗に終わったのは、Adamのせいだ。

難易度:5/10
関連リンク:「成功した」といいたい場合、「success」、「succeed」、「successful」、「successfully」を使用してそれぞれどのように表しますか?

関係代名詞「that」は、人に使用できますか?

使用できますが、人には一般的に「who」が好んで使用されます。

The man that donated a million dollars to a charity didn’t want his name to be disclosed. ◯

The man who donated a million dollars to a charity didn’t want his name to be disclosed. ◎

参考: AP Style、The Chicago Manual of Style

難易度:8/10
関連リンク:関係代名詞の「that」と「which」の違いは何ですか?

「:(コロン)」はどのように使用しますか?

「:(コロン)」の用法は以下の通りになります。

① 一つ以上のアイテム(名詞、名詞句)を紹介する場合に使用されます。

I have to buy the following items: cereal, milk and yogurt.
※固有名詞でない限り、「:」の後のアイテムは小文字で始まります

リストが動詞または前置詞の直後に来る場合は、使用されません。

I have to buy: cereal, milk and yogurt. X

上記の場合、「:」を使用せずに文になります。

I have to buy cereal, milk and yogurt. ◯

② 論理的に関連している二つの独立節(主語と動詞を含み、一つの文として成り立つ)を接続する場合に使用されます。

二つ目の文が一つ目の文の内容をまとめたり、説明したりする場合に「.」の代わりに使用されます。

I don’t like Mike: he is loud and annoying.
※固有名詞でない限り、「:」の後のアイテムは小文字から始まります。

上記の文の場合、「I don’t like Mike」と「he is loud and annoying」は共に独立節であり、(二つ目の文)「he is loud and annoying」が(一つ目の文)「I don’t like Mike」の理由を説明しています。

③ 一般的に「,」に続いて引用文は紹介されますが、代わりに「:」を使用することも可能です。主に長い、または二つの文章を引用する場合に使用されます。

The teacher said: “Don’t be late tomorrow because we’ll have a test. Also, don’t forget to bring your calculators.”
※「:」の後の引用文は大文字から始まります

また、記号などとして非文法的に使用される場合もあります。

-時間(Let’s meet at 7:35 p.m.)

-比率(The ratio of males and females is 5:5)

-聖書(John 3:16)

-サブタイトルとタイトルを分けるため(Star Wars: The Last Jedi)

-ビジネスやフォーマルな手紙の挨拶で、宛先の後に使用されます(To whom it may concern:)

難易度:8/10
関連リンク:文中の「; however,」と「, however,」、どちらが正しいですか?

文中の「; however,」と「, however,」、どちらが正しいですか?

どちらも正しいです。但し、使用される場面に違いがあります。

①「however」が接続副詞として、二つの独立節(主語と動詞を含み、一つの文として成り立つ)を繋げる場合、「; however,」が正しいです。

He studied for the test; however, it was postponed because his teacher was out with a cold.

※「He studied for the test」と「it was postponed because his teacher was out with a cold」は、それぞれ独立節である為、「; however,」が使用されます。

②「however」が二つの独立節以外を繋げる場合、「, however,」が正しいです。

He played in the game, however, not that well.

※「He played in the game」は独立節ですが、「not that well」は独立節ではない為、「, however,」が使用されます。

尚、「however」以外の接続副詞には、以下のようなものがあります。

-also

-besides

-consequently

-furthermore

-in fact

-instead

-likewise

-moreover

-nevertheless

-nonetheless

-on the other hand

-otherwise

-subsequently

-therefore

難易度:8/10
関連リンク:文を「However」で始める場合、「,(コンマ)」は必要ですか?

「during」と「while」は入れ替えて使用することができますか?

いいえ、できません。両単語とも「〜の間(に、中)」という意味を持ちますが、品詞が違う為、続く語句が異なります。

①「during」は前置詞である為、名詞(句)が続きます。

during名詞(句)

He stayed inside during the rain.

彼は雨の間、室内にいた。

②「while」は接続詞である為、節が続きます。

while節(主語 + 動詞)

He stayed inside while it was raining.

彼は雨が降っている間、室内にいた。

文の構造は異なりますが、同じような意味を表すことができます。

難易度:5/10
関連リンク:「Awhile」と「a while」の違いは何ですか?

「〜かどうかに関わりなく」という意味で使用される「whether or not」で、「or not」は省略可能ですか?

省略可能な場合と、省略不可な場合があります。以下の場合のみ「or not」は省略不可です。

「whether」が含まれる名詞節が、動詞を修飾する場合:

They will play the game whether or not it rains.

尚、以下の①〜③の場合、「or not」は省略可能です。

「whether」が含まれる名詞節が、文の主語の場合:

Whether (or not) the game will be played depends on the weather.

「whether」が含まれる名詞節が、動詞目的語の場合:

He wonders whether (or not) the game will be played.

「whether」が含まれる名詞節が、前置詞目的語の場合:

The game will be played depending on whether (or not) it rains.

難易度:9/10
関連リンク:「Instead of」と「rather than」の違いは何ですか?

稀に「because」の前に「,(コンマ)」がある文を見かけますが、どのような場合に必要になりますか?

一般的には「because」の前に「,(コンマ)」は必要ありません。但し、「,」がないことにより、文の意味が不明確な場合に必要となります。

例えば、以下の文だと二通りの解釈が可能です。

Tom didn’t run because he was afraid.

①Tomは怖かったので、走らなかった

または、

②Tomは、怖かったから走らなかった訳ではない
※Tomは怖かったから走らなかったのではなく、他の要因によって走らなかった

主に上記のような否定の文で、文に二つ以上の意味が発生して混乱を招く場合に「because」の前に「,(コンマ)」が必要とされます。

Tom didn’t run, because he was afraid.

「because」の前に「,」を入れることで、「Tom didn’t run」と「he was afraid」の因果関係が明確になります。つまり、「Tomは走らなかった」、その原因は「彼は怖かったからである」という意味になります。

難易度:8/10
関連リンク:文中に「but」を使用する場合、「but」の前に「,(コンマ)」は必要ですか?

「…that that…」と「that」が続けて使用されている文を見かけることがありますが、これは正しいですか?

正しいです。文法的に問題はありません。

例:

I understand that that is correct.(私は、それが合っていることが分かっている。)

初めの「that」は接続詞であり、文の主節である「I understand」の目的語である従属節「that is correct」を導きます。尚、後の「that」は「それ」という意味を持つ指示代名詞になります。

尚、「that」を続けて使用することを好まない人は、以下のような方法で避けることができる場合もあります。

初めの「that」を削除する場合:

I understand that is correct. ◯

後ろの「that」を「this」または「it」と入れ替える場合:

I understand that this is correct. ◯

I understand that it is correct. ◯

難易度:6/10
関連リンク:「he had had…」のように「had」が続けて使用されている文を見かけることがありますが、これは正しいですか?