例をあげる際に使用される「such as」の前に「,(コンマ)」がある場合とない場合を見かけますが、文の意味に違いは生じますか?

はい、大いに変わってしまうので、気を付けて使用する必要があります。

①「,(コンマ)」が使用されない場合:

「such as」により紹介される例が、文全体に影響を与える必要な情報である(あげられる例が省略されたことにより、文の意味が変わってしまう)場合、「,(コンマ)」は使用されません。

Countries such as U.S. and Russia have nuclear weapons.

アメリカとロシアをはじめとする国々は、核兵器を持っている。

「such as」により紹介されている例「U.S. and Russia」を省略してしまうと以下のように文の意味が変わってしまいます。

Countries such as U.S. and Russia have nuclear weapons.

(全ての)国々は核兵器を持っている。

※大半の国々は核兵器を所有していない為、意味が大いに変わってしまうだけでなく、事実上正しくない文になってしまいます。従って、上記の文の場合、「such as U.S. and Russia」に「,(コンマ)」は使用できません。

② 「,(コンマ)」が使用される場合:

「such as」により紹介される例が、文全体に影響を与えることのない追加情報である(あげられる例が省略されても文の意味が変わらない)場合、「,(コンマ)」が使用されます。

G7 countries, such as U.S., Japan and France, are democracies.
※「such as…」が文中にある場合、前後に「,」が必要です

アメリカ、日本、フランスをはじめとするG7諸国は、民主主義国である。

「such as」により紹介されている例「U.S., Japan and France」を省略しても以下のように文の意味は変わりません。

G7 countries, such as U.S., Japan and France, are democracies.

G7諸国は、民主主義国である。

難易度:9/10
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「100 dollars」のように「dollar」は複数形になるのに、なぜ「100 yen」のように「yen」は単数形のままなのですか?

「dollar」は異形の名詞である為、複数の場合は複数形に変える必要があります。一方、「yen」は不変の名詞である為、複数の場合も単数形のままです。

異形の通貨の例:

Euro(s)(欧州連合)
Franc(s)(スイス)
Pound(s)(イギリス)
Real(s)(ブラジル)

不変の通貨の例:

Yuan(中国)
Baht(タイ)

The player signed a 3-year contract with the team for 30 million dollars, which is about 3.3 billion yen.

難易度:8/10
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「I am confident」と「I have confidence」に違いはありますか?

いいえ、意味上の違いはありません。両方とも「私は自信がある」という意味になります。但し、文法上の構造が違います。

「confident」は形容詞である為、「be動詞」の後に来ます。

一方、「confidence」は名詞である為、動詞「have」の後に来ます。

I am confident that I’ll pass the test.

I have confidence that I’ll pass the test.

私は、試験に合格する自信がある。

※「I am confident」の代わりに「I feel confident」という事も可能です。

難易度:5/10
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年齢を表す際に、「-(ハイフン)」が入っている場合と入ってない場合を見かけるのですが、それらの違いはなんですか?

「5歳の男の子」のように、名詞(男の子)の前に数字を含む形容詞が来る場合、以下のように「-」を入れます。

A 5-year-old boy
※「年齢」と「year」、「year」と「old」の間ともに「-」を入れます。

A 5-year-old boy was playing with his father at the park.

5歳の男の子は、公園でお父さんと遊んでいました。

「男の子は、5歳である」といいたい場合は、「-」を使わずに以下のように表します。

The boy is 5 years old.

難易度:5/10
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「(私の)隣の人、隣にいる人」といいたい場合、どのようにいえばよいでしょうか?

一般的に「person (who is) next to me」といいます。
※「who is」は通常省略されます

The person next to me on the train is reading a newspaper.

電車で、私の隣にいる人は新聞を読んでいる。

また、「(私の)隣に立っている人」といいたい場合は、

「person (who is) standing next to me」といいます。

The person standing next to me in line is talking on the phone.

列で、私の隣に立っている人は電話をしている。

尚、「(私の)隣に座っている人」といいたい場合は、

「person (who is) sitting next to me」といいます。

The person sitting next to me at the seminar is sleeping.

セミナーで私の隣に座っている人は寝ている。

難易度:5/10
関連リンク:「(自分の)前にいる人」といいたい場合、どのようにいえば良いでしょうか?

「relations」と「relationship」に違いはありますか?

両単語とも「関係」という意味を持ちますが、使用される場面に違いがあります。

「relations」は、国など大きい規模の団体同士の交流関係を表す場合に使用されます。
一方、「relationship」は主に二人の間の関係や少数で構成される団体同士の交流関係を表す場合に使用されます。例えば、恋愛や友人関係を表す場合に使用されます。

Relations between Arab nations and Israel have historically been contentious.

歴史的に、アラブ諸国とイスラエルの関係は対立的である。

Relationship between Mike and Sarah was always shaky.

MikeとSarahの関係は、いつも不安定だった。

難易度:8/10
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「Whom are you waiting for?」と「For whom are you waiting?」、どちらが正しいですか?

どちらも正しいです。上記の様に「whom」が関節目的語を指す場合、前置詞「for」が疑問文の最後に来ても、最初に来ても(「whom」の前)、意味は変わりません。他の前置詞でも同様です。

To whom are you going to send the letter?

Whom are you going to send the letter to?

あなたは、その手紙を誰に送るのですか?

難易度:7/10
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「waitress’ schedule」と「waitress’s schedule」、どちらが正しいですか?

どのスタイル(書くときの基準)を採用するかにより異なります。
アメリカでは、英語を書くスタイルがいくつかあるのですが、以下の二つのスタイルが主に使用されています。

① AP Style(アメリカで採用されている記事を書く際の基準)

② The Chicago Manual of Style(アメリカで一般的に出版物を書く際の基準)

上記の例のように「s」で終わる単数形一般名詞(waitress)の後に来る名詞の頭文字が「s」の場合、以下の様になります。

AP Style: waitress schedule

The Chicago Manual of Style: waitress’s schedule

但し、「s」で終わる単数形一般名詞(waitress)の後に来る名詞の頭文字が「s」以外の場合は、どちらのスタイルでも以下の様になります。

waitress’s pen

一般名詞と固有名詞の所有格の場合については、以下の表をご参照ください。

 

 

参考: AP Style、The Chicago Manual of Style

難易度:9/10
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「(過ぎた)今年の3月」といいたい場合、「last March」といいますか?

いいえ、「this March」といいます。「過ぎた」ことを強調するために、「this past March」ということも可能です。尚、「last March」だと、「去年の3月」になってしまいます。さらに「(まだ迎えていない)今年の9月」といいたい場合、「this September」といいます。「まだ迎えていない」ことを強調するために、「this coming September」ということも可能です。

 

難易度:6/10
関連リンク:「2週間前の火曜日」といいたい場合、どのようにいえば良いですか?

「それは誰の(もの)ですか?」と聞きたい場合、「who’s」と「whose」、どちらを使用しますか?

「Whose」を使用して、「Whose is it?」になります。「Who’s」は「Who is」と現在完了形の「Who has」の縮約形です。

※固有名詞や一般名詞に「’(アポストロフィー)」が付く場合は所有格になりますが、関係代名詞や人称代名詞に「’」が付く場合は縮約形になります。

Whose is it? ◯

Who’s is it? X

※上記の場合、「Who is is it?」または「Who has is it?」となり、文法的に正しくありません

Whose car is this? ◯

Who’s car is this? X

これは、誰の車ですか?

難易度:6/10
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