「overtime」と「over time」は、それぞれどのような意味を持っていますか?

①「overtime」は、一般的に「残業、時間外労働」や「(スポーツなどの)延長戦」という意味で使用される名詞です。

He has to work overtime today.

彼は今日、残業をしなければならない。

The game went into overtime.

その試合は延長戦に入った。

尚、「overtime」 は名詞だけではなく、「残業の〜、時間外労働の〜」や「(スポーツなどの)延長戦の〜」という意味を持つ形容詞として使用されることもあります。

He will get overtime pay. ※名詞「pay」を修飾する形容詞

彼は、残業手当をもらうだろう。

He has the most overtime goals in the league. ※名詞「goals」を修飾する形容詞

彼は、リーグの中で最も延長戦でのゴールを記録している。

②「over time」は、「時間と共に、時がたつにつれて」という意味を持つ副詞句です。

AI technology will improve over time.

AIの技術は時間と共に向上するだろう。

難易度:5/10
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レストランなどで「同じものをもう一つ下さい」といいたい場合、「another one」と「the other one」、どちらを使用するのが正しいですか?

「another one」を使用するのが正しいです。「another one」は「これと同じものをもう一つ」という意味になりますが、「the other one」は「これとは別のもの」という意味になります。

①「another one」の場合:

Waiter: “Would you like another one?”

これと同じものをもう一ついかがですか?」

Customer: “Can I please get another one?”

これと同じものをもう一ついただけますか?」

※元々「another」は「an」と「other」で構成されている為、冠詞は必要ありません

②「the other one」の場合:

Waiter: “Would you like to try the other one?”

これとは別のものを試してみますか?」

Customer: “Can I please get the other one?”

これとは別のものをいただけますか?」

難易度:6/10
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「(それは)〜そう/〜のように見える」を動詞「seem」を使用して表す場合、「seem」の後には必ず「like」が続きますか?

動詞「seem」の後に続く品詞によって、「like」の有無が決まります。

①「seem」の後に形容詞が続く場合、「like」は必要ありません。

It seems + 形容詞

It seems expensive.

それは高そうに見える。

尚、形容詞を修飾する副詞を入れる場合も「like」は必要ありません。

It seems really expensive.

それは本当に高そうに見える。

②「seem」の後に名詞(句)が続く場合、「like」は必要です。

It seems + like名詞(句)

It seems like leather.

それは革のように見える。

尚、名詞を修飾する形容詞を入れる場合も「like」は必要です。

It seems like real leather.

それは本物の革のように見える。

③「seem」の後にが続く場合、「like」は必要です。

It seems + like

It seems like nobody cares.

誰も気にしていないように見える。

難易度:6/10
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「とても、非常に」という意味を持つ「really」と「very」ですが、入れ替えて使用することは可能ですか?

以下のように、修飾する品詞によって、意味が異なる場合があります。従って、入れ替えて使用できる場合もあれば、そうでない場合もあります。

形容詞を修飾する場合:

両単語とも「とても、非常に」という意味になり、入れ替えて使用することが可能です。但し、「really」は文脈や解釈によって「とても、非常に」ではなく「(嘘ではなく)本当に」という意味を持つこともあります。つまり、日本語の「本当に」と同様に、「程度」を表すこともあれば「(嘘ではなく)真実である」という意味を表すこともあります。

He is really sick.

He is very sick.

彼はとても具合が悪い。

「He is really sick」の場合、文脈によっては「彼は(仮病ではなく)本当に具合が悪い」というように解釈されることもあります。

副詞を修飾する場合:

両単語とも「とても、非常に」という意味になり、入れ替えて使用することが可能です。

He acted really selfishly.

He acted very selfishly.

彼はとても自分勝手な行動をとった。

動詞を修飾する場合:

「really」は動詞を修飾することができますが、「very」はできません。

尚、この場合「really」は「とても、非常に」と「(嘘ではなく)本当に」と両方の意味を持つことが可能です。

He really likes puzzles.

彼はとてもパズルが好きだ。
彼は(嘘ではなく)本当にパズルが好きだ。

He very likes puzzles. X

難易度:7/10
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「それは〇〇の価値がある」といいたい場合、「it’s worth」と「its worth」のどちらを使用して表すことができますか?

日本語訳「それは〇〇の価値がある」に合わせて表す場合は、「it’s worth」を使用します。但し、「its worth」を使用して別の同じような意味を持つ表現も可能です。

①「it’s worth」の場合、「worth」は形容詞になります。

It’s worth $100.

それは100ドルの価値がある。

尚、主語「it」を一般名詞に変えた場合は、以下の通りになります。

The stamp is worth $100.

その切手は100ドルの価値がある。

② 「its worth」の場合、「worth」は名詞になります。

Its worth is $100.

それの価値は100ドルである。

また、主語である所有格「its」を一般名詞に変えた場合は、以下の通りになります。

The stamp’s worth is $100.

その切手の価値は100ドルである。

難易度:6/10
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日本では、お店が閉まっている時、窓などに「close」や「closed」の表記がされているのを見かけます。どちらが正しいですか?

「そのお店が閉まっている(状態である)」ということを示している為、「The store is closed」の「The store is」が省略されている「closed」が正しです。この「closed」は「閉まっている(状態である)」という意味を持つ形容詞です。

「close」だと、以下の例文のように動詞「閉まる」或いは、形容詞「近い」という意味になってしまいます。

The store closes (at 8 p.m. every day).
※三人称単数形

そのお店は(毎日午後8時に)閉まる。

The store is close.

そのお店は近くにある。

尚、「閉まっている(状態である)」は「closed」のように語尾に「-ed」が付いている形容詞が正しいですが、「開いている(状態である)」の表記は「opened」ではなく「open」が正しいです。

従って、「そのお店が開いている(営業している)」といいたい場合は、以下のように表します。

The store is open. ◯

The store is opened. X

また、過去形の動詞「opened」の場合、「開いた」という意味になります。

The store opened (at 9 a.m. yesterday).

そのお店は(昨日午前9時に)開いた。

難易度:5/10
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「taller than me」と「taller than I」、どちらが正しいですか?

どちらも正しいです。「than」の品詞(前置詞接続詞)により続く単語が決まります。

「than」が前置詞として使用される場合、「than」の後には目的語の名詞「me」のみが続きます。

He is taller than me.

「than」が接続詞として使用される場合、「than」の後には節(主語動詞)が続きますが、この場合、節「I am」の動詞「am」は省略されることが多いです。

He is taller than I (am).
※「am」が省略されています

口頭では、「than me」の方が「than I」よりよく使用されます。

難易度:7/10
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「最も遠い」といいたい場合、「farthest」と「furthest」のどちらが正しいですか?

どちらとも「far」の最上級で正しいです。形容詞または副詞として使用されます。一般的に「furthest」の方が「farthest」より使用されます。

「farthest/furthest」が形容詞の場合:

He sat in the farthest seat from the screen. ◯

He sat in the furthest seat from the screen. ◎

彼は画面から一番遠い席に座った。

「farthest/furthest」が副詞の場合:

He lives the farthest from the school among his classmates. ◯

He lives the furthest from the school among his classmates. ◎

彼は同級生たちの中で、学校から最も遠いところに住んでいる。

参考:Cambridge Dictionary

難易度:5/10
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「beware」と「be aware」の違いは何ですか?

「beware」は動詞であり、「気を付ける、注意する、警戒する」という意味を持ちます。

尚、「be aware」は、be動詞と形容詞「aware」で構成されており、「気付いている、知っている、分かっている」という意味を持ちます。

He needs to beware of the situation.

彼は状況に注意する必要がある。

He needs to be aware of the situation.

彼は状況に気付いている必要がある。

「be aware」を現在形の文にした場合、以下のようになります。

He is aware of the situation.(彼は状況に気付いている)
*主語が「He」である為、動詞は三人称単数になります

難易度:7/10
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「efficient」と「efficiency」の違いは何ですか?

①「efficient」は「効率の良い、効率的(な)」という意味を持つ形容詞です。

The factory’s production line is efficient.

工場の生産ラインは効率的である。

②「efficiency」は「効率の良さ、効率(性)」 という意味を持つ名詞です。

The company needs to improve the efficiency of their employees.

その会社は、従業員の効率を改善する必要がある。

その他の、形容詞が「-nt」で終わり名詞が「-ncy」で終わる主な単語は、以下のようになります。

形容詞 / 名詞

codependent / codependency
complacent / complacency
consistent / consistency
contingent / contingency
current / currency
decent / decency
deficient / deficiency
delinquent / delinquency
dependent / dependency
fluent / fluency
frequent / frequency
pregnant / pregnancy
proficient / proficiency
redundant / redundancy
resilient / resiliency
sufficient / sufficiency
transparent / transparency
urgent / urgency
vacant / vacancy

難易度:4/10
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