スポーツなどで、よく「順位」を指す「standings」と「rankings」を見かけますが、それらに違いはありますか?

勝敗の成績による順位では、「standings」が使用されます。尚、そのスポーツの管理機関(ボクシングならWBA、WBC、IBF、WBO等)やスポーツ記者等、第三者による順位(格付け)は、「rankings」になります。従って、「standings」は客観的な順位ですが、「rankings」は主観的な順位です。特に個人スポーツであるボクシングやテニスの場合 、各選手が全選手と対戦する訳ではない為、勝敗の成績だけで順位を決められません。従って、第三者の評価で順位付けをします。

Near the end of the college football season, rankings by the CFP committee matters more than the team’s standings in its conference.

大学のフットボールのシーズンの終わりに近づくと、CFP委員会によるランキング(rankings)の方が、チームが所属するカンファレンス(地区)での順位より重要になる。

※サッカーでは、「standings」の代わりに「table」が主に使用されます。

難易度:8/10
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「Abroad」と「overseas」に違いはありますか?

両方とも副詞として「海外で」という意味を持ちます。

I worked abroad for several years.

I worked overseas for several years.

私は数年間、海外で働いた。

尚、「abroad」は、副詞以外に名詞で「海外の国々」という意味を持ちます。

The company accepts orders from abroad.

その会社は、海外の国々からの注文を受けます。

また、「overseas」は、副詞以外に形容詞で「海外の」という意味を持ちます。

Because I can speak English, I worked at an overseas branch for several years.

私は英語を話せるので、海外の支店で数年間働いた。

※「oversea」は「overseas」の代替形態ですが、一般的に使用されません。

難易度:7/10
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「できる」という意味を持つ助動詞「can」の否定形である「can’t」、「cannot」、 「can not」はどのように使い分けられますか?

「Can’t」は「can not」の短縮形です。短縮形はカジュアルである為、AP Style(アメリカで採用されている記事を書く際の基準)では、過度の使用は避けるように推奨されています。また、契約書や学術論文には使用されません。

「Cannot」と「can not」は、一般的に入れ替えて使用できますが、通常は「cannot」が使用されます。尚、「can not」は、「できない」ことを(さらに)強調したい場合に使用されます。

You cannot leave the dirty socks on top of the washing machine.

(あなたは)汚れた靴下を洗濯機の上に置きっ放しにしてはいけません。

You can not run a red light!

(あなたは)赤信号を突っ切ってはいけません!

参考:AP Style

難易度:7/10
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「以下の通り」という意味を持つ「as follows」ですが、文の主語が複数の場合、「as follow」になりますか?

いいえ、「as follows」はイディオムであり、この場合「follow」は動詞ではない為、三人称複数形にする必要はありません。従って、文の主語が単数であっても複数であっても、「as follows」になります。
※一般的に「:(コロン)」が後に使用されます。

文の主語が単数の場合:

The appointment time is as follows:

Monday, October 29th at 4 p.m.

文の主語が複数の場合:

The available days and times are as follows:

1. Monday, October 29th at 4 p.m.

2. Tuesday, October 30th at 4 p.m.

難易度:6/10
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アメリカの視力「20/20」は、日本の視力に変換するといくつになりますか?

アメリカの視力は分数で表されています。従って、「分子」を「分母」で割れば、日本の視力に変換できます。よって、「20/20」は、日本の視力「1.0」と同等です。

※アメリカでは、「20/20」が「正常な」視力と設定されております。尚、「20/40(0.5)」の視力の持ち主は、正常な視力の人より二倍視力が悪い、ということを意味します。従って、正常な視力の人が40 feet(約12m)離れて見ることができるものを20 feet(約6m)の近さでなければ見ることができない、ということを意味します。アメリカでは、「20/200(0.1)以下」の場合、法定盲人と見なされます。

難易度:—
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アメリカでは、「コーラ(cola)」ではなく「コーク(Coke)」と言うようですが、二つに違いはありますか?

アメリカでは、「コーラ(cola)」のことを一般的に「コーク(Coke)」と言いますが、厳密には「コーク(Coke)」は「Coca-Cola(コカ・コーラ)」を省略したトレードマーク(商標)です。

従って、場合によってはレストランなどで「コーク」と注文すると、「We don’t have Coke, but is Pepsi, OK?(うちはコークは扱ってないけど、ペプシ(コーラ)でも大丈夫?)」と従業員に確認されることもあります。尚、「コーラ(cola)」は「コーラの実のエキスで味付けされた茶色の炭酸飲料」を指す一般名詞です。

難易度:7/10
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会社名で「Corp.」と「Inc.」を見かけますが、これらに違いはありますか?

「Corp.」は「corporation」の略で、「Inc.」は「incorporated」の略です。法人化する際に、どちらか片方を会社名に付加することが求められます。従って、法的書類には、必ず名称に含めなければいけません。法的(有限責任である等)には違いはありませんが、登記した法人名を使用する必要があります。

※「Inc.」と「Corp.」 は、両方とも「有限責任」である為、会社が債権者から借りた借金などを会社の株主、役員、従業員などが出資額を超えて責任を負うことはありません。また、「Inc.」は主に北米で使用されており、「Corp.」は北米以外で使用されています。尚、「incorporation」は、「法人化の過程」を指します。

参考:Diffen.com

難易度:8/10
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「Amazed」、「surprised」、「shocked」に違いはありますか?

全て「びっくりした、驚いた」という意味を持ちますが、一般的にその驚きが良い出来事に対する反応なのか、悪い出来事に対する反応なのかによって使い分けられます。

①「Amazed」= びっくりした(良い出来事に対する)
※「すごい、素晴らしい」という意味を持つ、「amazing」でお馴染み

He was amazed by his favorite player’s spectacular goal.

彼は、好きな選手の見事なゴールにびっくりした。

②「Surprised」= びっくりした(良くも悪くもない出来事に対する)

He was surprised to hear the news.

彼は、ニュースを聞いてびっくりした。
※ 良いニュースなのか悪いニュースなのか分からない、またはどちらでもない場合

③「Shocked」= びっくりした(悪い出来事に対する)

He was shocked that his company’s stock plummeted.

彼は、自分の会社の株が下落したことにびっくりした。

難易度:6/10
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「Harvard University」と「Harvard College」は同じ大学ですか?

はい、同じ大学です。「Harvard University」には、「4年制大学(学士)」と「大学院(修士、博士)」のプログラムがあり、「4年制大学(学士)」が、「Harvard College」になります。
 
 
harvard
 
 
尚、4年制大学(学士)のプログラムのみを卒業した人も、一般的に「Harvard University」を卒業したと記載する人が多いです。

難易度:—
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「Strength」と「power」に違いはありますか?

両単語とも 「力、強さ」と訳され、一般的に同じ様に使用されますが、フィットネスや運動学では違うものを指します。

「Strength」は、「一度に発揮できる力」を指します。オリンピックのウエイトリフティングは、一回の試技でどのくらいの重さのバーベルを持ち上げることができるかを競う為、「strength」を示す競技になります。

尚、「power」は、「strength」に「speed」の要素が追加されます。従って、「どれくらいの期間で、どのくらいの力を発揮できるか」を指します。1分以内にどれくらい腕立て伏せができるかを測る場合は、「power」を示す運動になります。

難易度:6/10
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